
社会全体の高齢化に伴って,腎疾患や泌尿器科疾患に罹患する患者数は
増加の一途をたどっています.しかし,その知識に関しては,社会一般に
充分伝わっているとは言いがたいのが現状です.また,腎疾患や泌尿器科
疾患の診断,治療についての医学の発達はめざましいものがありますが,
その診断法,治療法の多くは海外で検討されたものであり,日本での有用
性の検証は充分とは言えません.また,疾患によっては日本特有の病状を
示すなど,日本の現状に即した診断法,治療法の開発も必要とされていま
す.
腎疾患や泌尿器科疾患の知識の普及と,その診断法,治療法についての
臨床研究,基礎研究を推進することは社会全体として重要なことだと考え
ます。Japanese Urological and Nephrological disease research
network (JUN-net)は、腎疾患や泌尿器科疾患の正確な知識を一般市民、
医療従事者に広める啓発活動を行っています。また、臨床多施設共同研究
を推進するためのデータセンターおよび事務局としての役割も果たしてい
ます。
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